HOME >> 岩盤浴と汗
岩盤浴を語る上で「汗」は切っても切り離せません。
「ベトベトして気持ち悪い」とか「臭くてイヤ」というのが汗の一般的なイメージでしょう。
しかし前に述べたように、現代人にとって汗をかくということは体温調節の目的以外でも、とても重要な役割を持っています。
汗をかけないということは様々な病気を引き起こすことにもなります。
恒温動物である人間は体温を一定に保つ必要があり、体に熱が溜まると汗をかきその汗が蒸発することで熱を放出し、体温のバランスを保っています。
もし汗がかけなかったら?体温は上昇し続け、脳細胞も体もオーバーヒート状態です。
また、体温の上昇→汗腺による冷却、というの一定のリズムが失われるということは代謝も悪くなるということです。
それにより当然血流も悪くなったり、臓器に酸素が十分行き渡らない状態が続くと様々な病気につながるわけです。
汗をかくことは人間の体にとって必要なことなのです。
そこで手軽に汗をかくことのできる岩盤浴は、無理なく良い汗をかけるいい機会です。
岩盤浴を利用し上手に気持ちの良い汗をかくことは、汗のかけない現代人にとって救世主となりえるかもしれません。
汗には「いい汗」と「悪い汗」があるのを知っていますか?
汗をかくのは健康にいいとされていますが、ただかけばいいというものでもありません。
冷房のよく効いた部屋で過ごしたりした後、外にでるとジトッとベタついた汗をかいたりしますよね。
また、その汗をかいた服はシミついたり臭ったりといいことがありません。
実はそれが「悪い汗」で、普段から汗をかく習慣がない人は汗腺も衰えており、新陳代謝も悪くそういった「悪い汗」をかくことが多いのです。
逆に岩盤浴でかく汗は「いい汗」の典型といわれ、ほとんど水に近い状態のサラッとしたきれいな汗です。
この「いい汗」は過剰にでることもなく必要な時に必要な分だけ出る上、小粒ですぐ乾くのが特徴です。
こういった汗を普段からかくことができるようにするには、良い汗のかき方を経験することが必要で、岩盤浴はそれを知るのにとても良い「汗かき浴法」だといえます。
岩盤浴でかく汗はサラサラしていて、蒸発も早いのが特徴です。
サウナでかくような大粒の汗が一気にどっと出るのではなく、皮膚の表面にまんべんなく細かい粒子のように付着してきます。
じんわりと、時間をかけて、です。
そのサラサラ汗がでる仕組みは、次の通りです。
岩盤浴の遠赤外線によって、体は芯からまんべんなく温まっていきます。そうすると体の深部の温度を安定的に保つ脳のセンサーが反応し、ゆっくりじっくり汗が出ます。
そうして出た汗はサラサラで、さらにマイナスイオンの働きで汗の分子を細かく保ち、蒸発しやすい粒子を作っているのです。
一方悪い汗のでかたとして、高温すぎると皮膚だけが温度を感じ外の温度変化にすぐ対応しようと、一気に大粒の汗が出ます。
つまり、濃度の濃いべトベト汗ですね。体に必要なミネラル成分も一緒にでてしまい、汗をかいても疲れてしまうというパターンです。
爽やかさは残りません。
ゆっくりと、不純物の混ざった水をろ過することを想像して下さい。そうしてできた水は透明度の高い、純粋な混じり気のないきれいなものです。
一気に流し入れてしまったらどうでしょう?答えはわかりますよね。
お腹を冷やすのはいいことではありませんよね。冷やさないようにと注意することはあっても温める機会というのはなかなかありません。
そこで岩盤浴は、その内臓を温めることで代謝を良くする事にも一役かっています。
岩盤浴によって体を内側から温めることで、内臓の動きは活発になり、血液の循環や内臓間の相互の役割が十分に機能することになります。
特に肝臓はエネルギー代謝の中枢を担っていますので、温めることでより新陳代謝がよくなるのです。
さらに、マイナスイオンを忘れてはいけません。マイナスイオンは血液中の鉄分に電子を供給し、酸素を取り入れやすくする働きを持っています。
そして各細胞のすみずみにまで、酸素を行き渡らせますます代謝をアップさせているのです。
新陳代謝がよくなれば自然と良い汗が出る。
岩盤浴のサラサラ汗はその良循環の象徴であり、代謝を高めるものとしても活躍しているのです。
岩盤浴により新陳代謝が高まるということはさらにその他の効果も望めるということです。
特に、免疫力を高める効果は大きく取り上げられてもよいことでしょう。
まずじっくりといい汗をかくには、リラックスしてゆっくり体を温めることが必要です。
その経過の中では、副交感神経が大いに働き疲労回復やリラックス効果を生みます。リラックスするのに効果的なものは・・そう、マイナスイオンですね。
リラックスしている状態のときは心身が穏やかで、免疫力がアップするといわれています。
交感神経が優位に働いているとそうはいかず、心臓や血圧は落ち着きなく働きます。
新陳代謝とリラックス。それには遠赤外線とマイナスイオン。これが免疫力を高める一番のポイントです。
いい汗をかけば免疫力や自然治癒力が高まり、病気にかかりにくくなり薬や病院に頼らずとも過ごせる日が来るかもしれません。
岩盤浴でかくサラサラ汗は当然臭いません。
理由は前に述べた通り、不純物が混ざっていないほとんど水に近い薄い汗だからです。
汗にはもともとナトリウムやカリウムなどのミネラルの他、微量のニオイ成分(アンモニアや尿素など)が含まれていますが、岩盤浴でかく汗にはそのニオイ成分がほとんどでていません。
さらに遠赤外線やマイナスイオンによって殺菌効果ももたらされ、ニオイが発生しにくい状況になっているのです。
一方最近の汗をかかない現代人は、偏った食生活やストレスなどからも老廃物がたまっており、ベトベトした不純物が混ざった汗をかくのです。
そういった汗は臭いも強く、汗の質が悪いといわざるを得ません。
毎日多くの人が汗を流す岩盤浴場ですが、そのニオイもなくサラサラ汗で清潔になれるのはうれしいことですね。
女性はお風呂上りに必ずといっていいほど化粧水をつけますよね。
肌には潤いが必要ですので、入浴で失われた水分を補給することが必要になり、これは岩盤浴でも同じです。
岩盤浴でかく汗にはベトつきもなく、水と同じくらいの濃度ですので、これを利用しない手はありません。
汗腺から出た汗は水分が多く保湿性を保ち、さらに皮脂腺からは「いい皮脂」が出て必要な油分を補ってくれます。
両者が混ざり合うことで天然の保湿クリームの出来上がりです。
「いい皮脂」がでることは滅多になく、ストレスやホルモンのバランスなどから分泌が滞(とどこお)ることが多いものです。
ですのでそんな時、岩盤浴でいい汗をかいて「天然の化粧水」と「天然の乳液」をたっぷりと肌にしみこませ、ツルツル肌を手に入れてみましょう。
「体の中からキレイに」とは最近女性誌などでよく取り上げられる話題です。
今話題のデトックスも「毒出し」として注目を集めていますが、その簡単な方法として岩盤浴による発汗法が取り上げられています。
岩盤浴によって汗がでると、代謝によってできた毒素=体内の老廃物も一緒に排出され、不要なものが要領よくなくなります。
老廃物にはニオイ成分などの他、体に有害な金属も含まれます。水銀や鉛、カドミウムなどです。
つまり、知らず知らずのうちに大気や水中・食品の農薬などから取り入れてしまった有害金属を、岩盤浴で汗をかくことによって排出させているのです。
あれ?でもちょっと待ってください。
サラサラ汗は化粧水の役割になるのでは?有害物質が皮膚に付着しても問題ないのでしょうか?
その点はご安心下さい。確かに有害金属は体に毒ですが、体外に出されたときは体内に蓄積されているときよりもはるかに微量で、さらには皮膚の角質がその物質から身を守っています。
つまり「有害である」度合いが全く違うのです。
体外に排出された毒素よりも、岩盤浴でかいたサラサラ汗ははるか強力なパワーをもっているといえるのです。
岩盤浴でかく汗はサラサラ汗ですが、具体的な汗の成分として分析された結果があります。
ジョギングやサウナでかいた汗と比較すると、次のような結果がでています。
身体に必要なミネラルにはナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあります。
岩盤浴後にかく汗はジョギング後にかく汗と比べて、それぞれの成分が約58%、45%、50%減少しているという結果がでました。
またサウナでかいた汗に比べると、それぞれ約26%、61%、60%の減少が見られました。
つまり、岩盤浴後の汗には身体に必要なミネラル分が含まれる確率が少なくなっているのです。
もちろん個人差もありますが、その傾向はほとんどの被験者にみられ、ミネラル分が少ない濃度の薄い「サラサラ汗」をかくことができるのです。
※「発汗健康法 岩盤浴の秘密」78〜79pより
五味常明著 2006年ハート出版