HOME >> 岩盤浴の注意事項
これだけ手軽に体質を改善できたり、様々な効果があるのであればどんな人でも試してみたくなるでしょう。
しかし、岩盤浴に入るのにはやはりいくつか守らなければならない事項もあります。
といっても、それほど難しい規則ではありません。ルールさえ守れば快適に岩盤浴を楽しめるのです。
まず快適に汗をかきたいと思ったら、その施設の利用時間の目安を守ることです。
前回は30分通して入れたから今回の施設でも大丈夫だろう、と安易に考えてはいけません。
施設によって温度や湿度の設定は異なりますので、その施設の入浴時間の目安を守りながら、自分の体調と相談して入りましょう。
あまり無理して入ると様々な危険を引き起こしかねません。
またもう一点大事なことは、岩盤浴場は自分一人の施設ではないということを認識することです。
他のお客様もリラックスしたいということで岩盤浴に来ているわけですから、友達同士でにぎやかにおしゃべりするのは控え、使った備品などはきれいにするなど、
大人として最低限のルールは守らなければならないのは言うまでもありませんね。
通常のお風呂とは異なりお湯や水圧による圧迫もないので、岩盤浴は比較的安全な浴法であるといえます。
しかし、安全とはいえいくつかの危険性を把握しておかなければなりません。
その一つが「熱中症」です。
「熱中症」は真夏の炎天下に長時間いた場合よく起こりますが、岩盤浴施設という室内でも起こりうる可能性があります。
この熱中症は、体温が平均より低めの「低体温」の人が発症しやすいものです。
低体温の人が温度の高い岩盤浴に突如入った場合、その急激な温度差に体がついていけず、少しの時間の入浴でもつらく感じたり圧迫感を感じたりします。
低体温の人は汗腺機能の働きが悪く、普段でもあまり汗はかきません。
汗をかかないということは体温の調節ができないので、体が「熱をださないようにしよう」と認識し、代謝が悪くなります。
代謝が悪いとこれまた低体温が続き・・という悪循環になるわけです。
しかしこの熱中症の危険があるからといって、低体温の人は岩盤浴を避けなければならないという訳ではありません。
むしろその逆で、その低体温を改善するために岩盤浴をうまく利用するべきでしょう。
代謝が活発になれば体温も安定してきますので、冷え性や低体温の人にこそおすすめしたいものです。
では低体温の人はどのように岩盤浴と付き合えばよいのでしょう。適切な利用法とは?
まず「施設選び」です。
低体温の人はやはり高温多湿の施設は避けたほうが良いでしょう。
さらに入浴する時間も最初は短めで、少しでも息苦しさやつらさを感じる場合は程よく切り上げて、体調を整えましょう。
次に岩盤浴を「がんばりすぎないこと」です。
ダイエットやお洒落にはガマンがつきものですが、岩盤浴に限っていえば頑張りすぎはよくありません。
熱中することで起こるのが「熱中症」です。ムリせず少しずつ体を慣らしていきそのうち我慢せずとも自然に入れる日を待ちましょ。
そして何より「水分補給」は適時行うことです。
またこれはできれば効果的ですが、「体温を計る」ということです。
岩盤浴前と岩盤浴後の体温の変化を計り、その差が2〜3℃あれば体温調節がうまくいっているといえません。
一つの目安として体温を計るようにしておけば、岩盤浴に「慣れ」たのかまだ「慣れてない」のかわかりやすいでしょう。
このように低体温の人でも、岩盤浴を徐々に生活に取り入れることで体質改善が期待されますので、あわてずゆっくり楽しもうという心構えが何よりです。
岩盤浴によるもう一つの危険性として「脱水症状」があります。
水分補給の仕方は前に示した通りですが、では脱水症状はどのような経緯で起こるものでしょう?
岩盤浴では大量の汗をかきます。そんなとき水分を十分補給しないと「脱水」の症状を起こします。
時には1リットル〜2リットルの汗をかく人もいます。体重50キロの人にとっては約6%の水分を消失したことになり、めまいや呼吸困難を起こしてもおかしくない状況です。
喉の渇きを感じるのが2%の水分を消失した時点ですので、それ以前に水分を摂取しておく必要があります。
また特に、心臓に持病を持っていたり糖尿病の人は脱水によって血液の濃度が濃くなり、ドロドロ血になる可能性が多いにあります。
そうすると岩盤浴をしているのに逆に血流が悪くなり、心筋梗塞や心不全を起こすという危険も孕(はら)んでいます。
そうならないためにも、岩盤浴での水分補給はとても重要であることを認識し、自分の体質に合った「水分の摂り方」を身に付けることが必要です。
もう一つ岩盤浴をするにあたって心配な点は「やけど」ではないでしょうか。
湯たんぽやコタツなどに長時間触れていると起こる、いわゆる「低温やけど」です。
低温やけどが起こる条件として、次のような点が挙げられます。
「長時間」「直接」接している場合です。
例えばコタツの赤外線部分に直に触れたまま長時間寝てしまったとします。そういった場合低温やけどが起こる可能性がありますね。
岩盤浴ではどうでしょうか?
「長時間」というのは5〜6時間、又はそれ以上をいいますので、岩盤浴をそんなに長い時間利用することはまずありませんね。
また「直接」岩盤に触れるわけでもありません。必ずタオルなどを敷いて、石に直接触れることがないようにします。
どんなに長くても30分ほどで休憩を入れますし、その間仰向けになったり腹ばいになったりと体位も変えますね。
という点からいえば、岩盤浴で低温やけどの起こる可能性は極めて低いといえます。
しかし・・一つだけ注意しなければなりません。
あまりに快適で寝込んでしまった場合です。熟睡は避けなければなりません。
岩盤浴施設では利用者の入店時間を確認しているところが大半ですのである程度は安心ですが、自分で注意することも必要です。
低温やけどに関連して注意が必要なのは、肌の弱い人です。
皮膚が薄い幼児や血行の悪い人、治癒力の衰えた高齢者などは岩盤浴をする際注意が必要です。
また白人は皮膚膜が薄く、強めのマッサージなどの摩擦でも赤く腫れたり、紫外線の影響も受けやすい肌の体質です。
しかし日本人と同じように、長時間同じ体勢で岩盤に接する場合はやけどの可能性が高くなりますが、それほど神経質になる必要はありません。
しかし高齢者や半身麻痺の人は皮膚感覚が鈍っていますので、熱いと感じたときにはもうやけどをしている場合があります。
こういった危険を避けるためにも、肌の弱い人はタオルを多めに敷いたり入浴の時間を気をつけるなど、配慮が必要です。
リスクの高い人はやはりその分低温やけどをする可能性も高くなりますので、注意しましょう。
高血圧の人は岩盤浴に入っても大丈夫でしょうか?
暑苦しくで血圧によくないんじゃない?と思われがちですが、結論からいうと、問題ありません。
岩盤浴は通常のお風呂のような水圧による圧迫感もないので、血圧が急激に上昇するということはありません。
また温度に関しても通常のお風呂が40℃前後であるのに対し、岩盤浴の室温も40〜45℃前後のところが多く、体感温度としてはお風呂以下といえます。
ですので通常のお風呂での入浴で血圧に異常が見られない人であれば、岩盤浴をしてもそれほど気になる点はないでしょう。
ただし、最高血圧が200以上の人や心臓に持病のある人、糖尿病の人などは岩盤浴は控えた方が賢明です。
岩盤浴で健康になりたいと思う人は健康な人ばかりではなく、むしろもともと持病を持っていたり何らかの体質改善を望む人が多いのも事実です。
そういった健康相談に応じたり、個人の体調に対して助言できる人が配置された岩盤浴施設が今後望まれるようになるかもしれません。
最近では岩盤浴とヨガと組み合わせた「岩盤浴ホットヨガ」なる施設も登場してきました。
岩盤浴で代謝機能を高めてさらにヨガで心肺機能やリラクゼーション効果を生むという、素晴らしい健康法です。
しかし岩盤浴はやればやるほど効果が表れるものでもありません。
通常の岩盤浴は横になるなどの安静の状態で60〜90分利用し、そこに1〜2回の休憩を入れます。
その利用頻度は(個人の体質にもよりますが)週1〜2回がベストといわれています。
ところが岩盤浴を初めて経験する人やヨガを全くやったことない人が急に「岩盤浴ホットヨガ」をやると・・
体がまったく発汗や代謝に慣れていない状況からのスタートついていけず、逆効果となる場合があります。
運動前には準備運動が必要ですよね?岩盤浴ホットヨガもそれと同じで、急な運動で無理して長時間チャレンジするのは危険です。
体が岩盤浴に慣れて代謝が高まったところではじめて、ヨガの効果も表れます。
ですので一度に急な成果を求めて何時間も入浴したり、また急な運動を取り入れるよりも、体を徐々に慣らすのが先決です。
岩盤浴に入ってはみたものの、15分の入浴だけでつらく感じる人もいます。
休憩をいれながら2回目3回目の入浴をしようとしても、1回目の入浴の疲労で続けられないという場合どうしたらよいでしょう?
このような状況はやはり低体温の人が多く、熱に対する適応力が優れていないため起こります。
頭がぼーっとしたり、めまいや立ちくらみが起きるのは熱中症の前触れともいえる「熱失神」をおこしている可能性があります。
血行が急に流れたため、体温の調節がうまくできなくなっているのです。
そんなときはやはり、ムリに続けずその段階でやめるのが良いでしょう。
また逆に岩盤浴のやりすぎで倦怠感や疲労感を感じる人もいます。
岩盤浴ホットヨガのインストラクターなどは2〜3回の入浴を、しかも毎日続けなければなりません。
汗腺に異常な負担がかかり、身体の代謝機能も異常なほど活発化してしまいます。
これではやはり通常の生活を送っている時との差が激しすぎるため、疲労感を感じるのは当然といえます。
こういった場合も休憩を適時摂り、水分補給も怠りなくすることが大切ですね。
岩盤浴は初体験という人の中で、家に帰ったら寒気が起きた・・という人もいます。
温まっているはずの体なのになぜでしょう?
岩盤浴は2回3回と利用することによって徐々に効果が現れてくるものです。
初めての岩盤浴の時はいまいち温まった気がしない、効果が続かないと感じても、翌回以降から芯から温まるような効果が得られることが多いのです。
サウナのようにどっと汗をかく場合は、皮膚だけで熱を感じ、体の深部から温まっていないことが多いのです。
そのため一気に体温も下がり、「寒気」を感じる場合があります。
初回の岩盤浴でも同様に、「芯まで温まっていない」つまり「熱伝導の機能が発達していない」ことでおこる「寒気」と思われます。
回数を重ねるごとに徐々に代謝も高まり、じっくりじんわりと温熱効果が浸透していくのです。
では初めて岩盤浴にいく際に「寒気」を起こさない注意とは?
まず普段より厚着で出かけることです。外気温との差が激しいとさらに温熱効果は奪われやすくなりますので、体が冷えないようにしなければなりません。
また岩盤浴中に補給する水分も、あまり冷えたものではなく体内の温度に近い温かい飲み物にするのも効果的です。
このようなちょっとした配慮で次回以降の岩盤浴にも楽しみが増えるといえますね。
岩盤浴に入る前の水分補給はとても重要ですが、アルコールの場合は別問題です。
通常の入浴でもアルコールを飲んだあとは危険ですので、絶対にやめましょう。
アルコール・特にビールなどは利尿作用が強く、飲むとトイレが近くなりますよね?
尿が出て体内の水分が大きく減少する上に、岩盤浴でさらに大量の汗をかく。これは危険です。脱水症状を引き起こしかねません。
さらに寝入ってしまう可能性もありますね。
しかし・・
岩盤浴「前」のアルコールは禁止されているところがほとんどですが、岩盤浴「後」についてのお触れは特にありません。
爽快に汗をかいたあと、おいしくビールを飲む!・・これも岩盤浴の一つの楽しみですね。
これまで「いい汗」の重要性を説明しましたが、中には汗をかきにくい体質の人もいます。
汗をかきたくてもかけなというのは自律神経や甲状腺機能の問題もありますが、岩盤浴で徐々に汗を出す訓練法もあります。
もともと汗をかきにくい体質の人は、はじめのうちは思ったほど汗が出ずしばらくそういった状態が続くことがあります。
しかし回数を重ねる毎に「ある日突然」うまく汗がかけるようになります。
汗腺機能と体内の健康バランスがうまく取れた瞬間、それは突然訪れます。それまで表面上は汗をかいていなくとも体内で汗をかく準備が整っていたのです。
代謝能力もそのときが十分高まっている証拠です。
汗が出ないと逆にストレスを感じる場合もありますが、焦らずじっくりとリラックスする方法の一つとして気長に楽しむべきでしょう。
岩盤浴をするにあたって女性が気になるのは生理中のことです。
通常、温泉施設では生理中に湯船に浸かるのは避けるように、とされていますが岩盤浴ではどうでしょうか?
岩盤浴は温泉と違って湯には浸かりませんので、生理中でも他人に迷惑をかけることはありません。
また浴衣などを着用しますので、タンポンなどと併用すれば可能でしょう。
ただしリラックスしようにも、仰向けになったりうつ伏せになったりと体勢を変えますので気になりますし、心置きなく、というわけにはいきません。
またもちろん汗も大量にかくので下着をつけたままでは気持ちよく汗を、というわけにはいかないかもしれませんね。
そしてまた、生理中は体調が敏感になっていますので、急激に体温が上昇することはあまりよくありません。
また衛生面でも気になるところですので、生理中の岩盤浴は避けた方がよいでしょう。
岩盤浴で放射される遠赤外線やマイナスイオンは妊婦さんに悪影響を及ぼすのではないでしょうか。
答えは「いいえ」です。
遠赤外線やマイナスイオンは母体や赤ちゃんには何ら影響がないことがわかっています。
むしろ運動をする機会の少ない妊婦さんには汗をかく絶好の機会かもしれません。
しかし妊娠時はあまり多くの汗をかくと脱水症状を招く可能性がありますので、入浴時間と水分補給には十分注意が必要です。
また、お腹を圧迫しない仰向けの姿勢をとり腰を温めるなど、体位にも気を配りましょう。
一つ注意点として、岩盤浴で使用される鉱石の中にはラジウムなどのように微量の放射線が含まれていることがあります。
その放射線の胎児への影響はまだあまりよく解明されていません。
そういった施設を利用する場合は、出産後、体調を整える意味合いも兼ねて利用するのが賢明でしょう。
現代っ子は自分で汗をかく術を知りません。というと言いすぎかもしれませんが、汗腺機能が衰えているのは事実です。
暑い夏でもクーラーの効いた部屋で過ごすことができ、外で遊び汗をかくということが少なくなっています。
低体温の子どもが多いのも現代の特徴です。
そんな子どもたちに岩盤浴が悪影響を与えるということは決してありません。
暑いときには汗をかき、寒いときには身体を動かし温めるという、当たり前の生活習慣を身に付けさせるには岩盤浴は良い機会なのです。
未発達の身体だからこそ、汗腺を鍛え新陳代謝を良くするのに適している場面といえます。
また代謝が高まることで脳への血流の流れも良くなり、集中力が高まったり自律神経の安定にもつながります。
ただ、環境面で多くの岩盤浴施設では幼児や子どもの入浴はお断りしているところがほとんどで、子どもの入浴ができる施設を探すこと自体難しい点があります。
他のお客様に迷惑にならないように協力して入浴させることも大事です。
昔の親子のように、一緒に温泉に浸かりながらいろんなことを語り合う。
そういった親子のコミュニケーションを図れる場として岩盤浴が浸透すれば、これは素晴らしいことですね。
「痛風」ってご存知ですか?
その名の通り「風が吹くだけも痛い」ほどの関節の炎症をいいます。
尿酸が結晶化し炎症を起こし、主に足先やヒザなどに発症するものですが、水分を多くとることでその痛みを和らげることができるといわれています。
さてこういった人でも岩盤浴は利用できるのでしょうか。
岩盤浴は新陳代謝をよくし、汗と一緒に老廃物も出してくれるものです。
となると痛風の人のたまった尿酸などの毒素も一緒に排出してくれるのでしょうか?
実は安易にそのように考えると危険です。
岩盤浴では確かに大量の汗をかきますが、その分体内の水分が多く失われるため、体の中の血液や尿酸の濃度も高くなります。
ということは逆に尿酸が結晶化しやすくなる危険性があります。
それによって痛みが増したり、結石がでてしまう恐れもありますので、十分注意が必要です。
水分補給を十分行った上で岩盤浴をすれば可能かもしれませんが、まず主治医と相談の上利用を検討するのが賢明でしょう。